社長・管理職の話し方教室(東京)-リーダーの意識的ジェスチャーは、効果的コミュニケーションとなる!
リーダーの「態度」は語っている
フォーブズでは、リーダーの「非言語」コミュニケーションの重要性について掲載しています。「ジェスチャー」は自身の感情を暴く地雷ではなく、むしろ効果的に伝える金山となる可能性があるといっています。
また、リーダーは対面コミュニケーションにおいて、非言語的なツールを慎重かつ意図的に使用してメッセージを強化しているとし、それを示す研究も紹介しています(2018/09/20)。
ジェスチャーを意識して使えば、相手に明確な意図を伝えられる
作家でありスピーチ・コーチであるニック・モーガンの著書「Power Cues(力の合図)」によると、私たちは無意識の状態では、1秒につき1100万ビットの情報処理を行っているといいます。それに対し意識して行われている情報処理は、わずか40ビットだというのです。
この無意識を意識に変え、身振りなどに注意することで、言葉との調和が成立すると述べています。つまり感情はジェスチャーに現れ、相手に意図を伝えます。モーガン氏は、言葉と共に心のデータを示すジェスチャーを重視する必要がある、といっています。
非言語メッセージは効果的コミュニケーションを生む
また心理学者エイミー・カディ博士は、自信を持った強力な人物が手を広げて示す「パワーポーズ」は強力なアプローチであることを証明しています。
自分自身を伝える非言語のメッセージは、その人の心と真実性を裏付け、リーダーとして効果的なコミュニケーションになると述べているのです。
話し方教室の視点「非言語コミュニケーションを甘くみてはいけない」
日本では、古くから「目は口ほどにものを言う」ということわざがあります。この言葉はコミュニケーションにおける「非言語要素」の重要性を述べてはいますが、あくまでも「諺」にとどまっているのが日本の現状です。
いったい日本人1億2千万人のうち、何人の人が「だから、目を中心として顔の表情」を意識的に使って、相手とコミュニケーションを取ろうとしているでしょうか。もしそれをやっている人がいれば、圧倒的少数派になることでしょう。
しかし、コミュニケーションにおいて「非言語」の部分は、あまりにも重要であることを忘れてはなりません。なぜなら、人は言葉よりも、その人の姿勢、動作、表情、声の調子といった非言語情報の方を信用する傾向にあるからです。
たとえば、誰かが「その話は真実です」と言ったとします。しかし、「目は相手を直視せずに伏し目」で、そう言ったとすれば、あなたは、その人の「言葉」を信じますか?それとも「態度」の方を信じますか?きっと、多くの人は、「その話は嘘なんだな」と思うことでしょう。
私たちは、自分の、そして相手の「言葉」に注意を払わなければなりません。しかし、それ以上に、態度やジェスチャーを注視しなければならないのです。
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