社長・管理職の話し方教室(東京)-上司が部下へ評価を伝える際のコミュニケーションの方法とは?

部下へのネガティブな評価を伝える

ハーバード・ビジネス・レビューは2019年10月8日、マネージャーと部下の評価に対するギャップと、明確に伝えるための方法について調査をもとにアドバイスを行っています。

部下へネガティブな評価を行う際、それぞれの保身のために言い方を工夫すると、思っているよりも明確に伝わらずお互いにギャップが生じるといいます。

上司の部下へのフィードバックのあり方とは

そこで、マネージャーと従業員のグループを複数作り調査を実施。マネージャーには従業員への評価を行ってもらい、従業員にはその内容を検証側に伝えるように要請しました。

そのうち、あるグループのマネージャーに対し、「評価と従業員の認識に差が出る可能性がある」ことを事前に忠告したところ、そのグループの従業員は、ほかのグループよりも正確なフィードバックを提供していました。

また別の調査で、「従業員自身がマネージャーに正確なパフォーマンスのフィードバックを求めた」ところ、お互いの認識に悩まされなくなったという結果が出ています。

一歩踏み込んだコミュニケーションを行い「相互理解」を

これらのことから、マネージャーは評価するだけでなく、部下が理解したか、言いたいことが伝わったかを確認する必要がある、といえます。

厳しい評価を伝えるのは簡単ではなく、部下を萎縮させる可能性もありますので、一歩踏み込んだコミュニケーションを行うことによりお互いのギャップを埋め、相互理解につなげることが大事です。

文化的な違いも考慮する必要があります。欧米諸国では直接的な会話を好みますが、アジア諸国は間接的な言い回しが必要になるケースがあります。大切なのは、評価のギャップを認識し、従業員が何をするべきか理解してもらうこと、そこに集中すべきといえるでしょう。

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