社長・管理職の話し方教室(東京)-リーダーはメールチェックに追われず、リーダーシップを発揮せよ!

ビジネスでのコミュニケーションスタイルの変化とその弊害

この四半世紀で、ビジネスにおけるコミュニケーション方法は大きく変化しました。何と言っても今は、Eメールでのコミュニケーションが主流になっています。言いたいことを端的に表現できる上、時間と労力の節約になるからです。

しかし9月19日のウェルビーイングによると、ミシガン州立大学で実施した48人のビジネスマネージャーを対象とした調査で、Eメールはリーダーシップスキルに多大な影響を与えているという結果が出たといいます(2018/09/19)。

メールが多すぎて、あまりにも頻繁にチェックをしなければならないと、本人もスタッフもストレスのたまる負のループに陥っていくと警鐘を鳴らしています。

対応すべきメールが多いと、リーダーシップを発揮できない

調査では、対応しないといけないメールが多いとスタッフに対して十分なリーダーシップが取れないと自負しているマネージャーが数多くいたのです。

彼らは作業目標の設定、業務の割り当て、フィードバックの提供など、リーダーがすべき重要なタスクが疎かになってしまうと述べています。

また業務の進捗も明らかに悪くなるため、リーダーシップを発揮すべきマネージャー関連の業務は諦め、少しでも生産性を上げようと、単純で小規模な仕事を片付けるという始末だと言うのです。

リーダーは、リーダーシップを発揮することが仕事!

ご承知のように、リーダーのリーダーシップの発揮のありよう次第で、スタッフのモチベーションは上がったり、下がったりするものです。

しかしながら、リーダーがメール対応に混乱してリーダーシップを放棄しているようでは、スタッフのモチベーションはもとより、仕事の成果にも良くない影響が出てしまうことでしょう。

メールから別の作業に移行するには、時間と労力がかかるものであることから、研究者らは、マネージャーはメールが来るごとに反応するのではなく、メールをチェックする時間を決めておくべきだと提案しています。

ちなみに私(酒井)は、メールチェックを始業時と、そのあとは比較的時間に余裕がある夕刻(4時頃)にしかしないことに決めています。私の場合は、それで何ら問題が発生していません。ご参考まで。

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