社長・管理職の話し方教室(東京)-EQの高いリーダーを目指す!その言葉と行動とは?

EQ(心の知能指数)を習得する

マネジメントの世界で「EQ」という言葉が使われるようになってから、もう20年くらいになるでしょうか。

ビジネスリーダーならご承知のように、EQとは心の知能指数、あるいは感情的知性といわれるものです。自分や他者の感情を理解した上でコントロールし、成功に導く能力です。

実際のところEQの高さと仕事での成功には、関連があることが分かっています。そのEQは知能指数を指すIQと違って、後天的に習得することが可能であるといわれているのです。

EQリーダーの効果的フレーズを学ぶ

EQについての解説は、専門書も多く出ていますので、そちらをお読みいただくとして、今日は、EQの高いリーダーが使っている簡単なフレーズを8月31日のCUインサイトから紹介したいと思います。

EQの高いリーダーは、スタッフにどんな言葉をかけて効果をあげているのでしょうか。

まず、スタッフが成果を出したときに使う言葉は「よくやった」です。単純な言葉ですが、どれほどのリーダーができているでしょうか。人は誰しも、何かをうまくできたときは称賛して欲しいものなのです。

また、「どう思う?」という問いかけも良く使っています。これは非常に重要です。リーダーという立場ですと見栄もありますから、人の意見をなかなか聞こうとはしないものです。

しかし、スタッフに意見を求めることは、かえってスタッフからの支持を得られることになることを理解する必要があるでしょう。

そして、「何か(私が)手伝えることはない?」と気配りを示しています。そうやって手を差し伸べる姿勢はスタッフへの尊敬を表すことになり、それが仕事を円滑に進めるコツにもなるのです。

効果的フレーズの「その後の行動」にリーダーシップを発揮する

さて、言葉をかけることだけが大事なのではありません。実はその言葉の際と、その後が、大事なのです。

例えば、「よくやった」なら、その褒めるときには、誠実な態度で、具体的な内容で、ほめなければなりません。そうでなければ逆効果です。

また「どう思う?」と聞いて、スタッフが何か意見を言ってくれたら、それに感謝の言葉を述べ、さらにはその意見についてリーダーはどう思うか、どう取り扱うかを示す必要もあります。

さらに「何か手伝えることはない?」にしても、スタッフが何かをリーダーに依頼をしてきた時には、誠実に対応しなければならないのです。

つまり、EQの高いリーダーとは、効果的言葉はもちろんですが、その際の、またはその後の、「行動」にも責任を持つリーダーであるということになります。やはり効果的リーダーシップの習得は、簡単なことではありませんね。

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