「社長は”思い”を”言葉”にしなければならない」(社長・経営者の話し方教室東京)


企業の成長を左右するのは、戦略や商品力だけではありません。最終的に組織を動かすのは「社長の言葉」です。どれほど優れたビジョンや理念があっても、それが明確な言葉として語られなければ、社員には届きません。

今回は、社長が“思い”を“言葉”にするための話し方を、コミュニケーション力・リーダーシップの観点から解説します。

1.経営理念・ビジョンを「行動レベル」に落とし込む

思いを行動レベルに落とし込む

「挑戦する会社にしたい」「お客様第一を徹底する」といった抽象的な表現だけでは、社員は何をすべきか分かりません。話し方の基本は“具体化”です。

例えば、「挑戦」とは「新規提案を月1回必ず出すこと」と定義する。このように行動レベルまで落とし込むことで、理念は実践に変わります。

ストーリーテリングで感情に訴求

社長の原体験や創業時のエピソードは、最強のメッセージです。プレゼンテーション技術の一つであるストーリーテリングを活用し、「なぜこの会社をつくったのか」「どんな未来を目指しているのか」を語ることで、社員の共感と信頼を得られます。

2.一貫したメッセージがリーダーシップを強化する

言葉の一貫性はリーダーに必須である

リーダーの話し方で最も重要なのは「一貫性」です。会議、朝礼、社内報など、発信の場が変わっても軸がぶれないこと。

また、言葉と行動が一致しているとき、初めて“信頼されるリーダー”になります。逆に、場面ごとに発言が変わると、組織の心理的安全性は低下します。

言葉を繰り返すことで組織文化が形成される

理念やビジョンは一度話しただけでは浸透しません。コミュニケーションの原則は「重要なことは繰り返す」です。月次会議、1on1ミーティング、全社会議など、あらゆる場面で同じメッセージを発信し続けることが、組織文化を形成します。

3.双方向コミュニケーションが組織を動かす

聞く力で信頼を強化する

社長の役割は「話すこと」だけではありません。傾聴力は、経営者にとって不可欠なスキルです。社員の声を受け止め、「なるほど」「その視点は重要だ」と言語化して返すことで、信頼関係が強化されます。

本学・話し方教室でも、経営層の“聞き方トレーニング”はとても重視しているものの一つです。

質問力で主体性を引き出す

一方的なトップダウンではなく、「どうすれば実現できると思うか?」「君はどう考えるか?」と問いかけることで、主体性が生まれます。

質問力は、リーダーシップを発揮するための重要なコミュニケーションスキルです。社員が自ら答えを出すプロセスを支援することが、組織力向上につながります。

社長スピーチ研修所/酒井美智雄の一言

社長は”思い”を”言葉”にしなければなりません。それは単なるスピーチ技術ではなく、リーダーシップそのものです。

明確で具体的な言葉、一貫した発信、そして双方向の対話。この基本を押さえたときに、社長の言葉は会社を動かす力になります。

経営者は、話し方を体系的に学ぶ必要があります。社長の言葉が変われば、社員の意識が変わり、組織文化が変わり、やがて業績にも影響を与えます。

話し方を磨くことは、経営を磨くことにつながる。それが、本学が伝えたい本質です。

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■ 社長・経営者の話し方教室提供/スピーチの名門・社長スピーチ研修所/社長スピーチ研修所・日本コミュニケーション学院 総責任者 酒井美智雄