社長・管理職の話し方教室(東京)|優れた経営者は、どんどん権限委譲(エンパワーメント)していく!

権限委譲(エンパワーメント)の重要性とは

経営者やマネージャーは、リーダーシップを発揮するうえで、権限委譲(エンパワーメント)を習得する必要があります。権限委譲は、企業の成長、マネージャーやリーダーなど管理職の人材育成を促すのです。

しかしながら、なかなか権限委譲は進まず、実際のところは難しいものでもあります。私達はどうやって権限委譲を進めていけばよいのでしょうか。今回は、フォーブズ誌の記述をヒントに考えてみることにいたします。

まずは人材育成、そして権限委譲

第一ステップ
権限を委譲してそれがうまく機能するためには、委譲された側にその力量があることが前提になります。つまりまずは、チームメンバーをマネージャーやリーダーの職責、役割を果たせる人材へ育成する必要があるのです。

そのため経営者、マネージャーやリーダーは、権限委譲を見据えて、信頼でき、将来性のある人材でビジネスチームを構築することが必要になります。そして業務を通じて、チームメンバーを育成していかなければならないのです。

第二ステップ
人材育成を通じて、経営者およびマネージャーやリーダーは、個々のチームメンバーが得意・不得意とする分野を見極める必要があります。誰でも得手、不得手があって当然だからです。ですから、個々の能力やスキルに応じて、得意とする業務や役割を任せていくことがポイントになります。

そうすることで、メンバーは専門知識や技能が身に付きますし、経営者およびマネージャーやリーダーは、効率的にリーダーシップを発揮できるようになります。そうなればチームの生産性、個々の業務に対するモチベーションも高まってゆくのです。

話し方教室の要点「効率的リーダーシップ発揮のために」

権限委譲(エンパワーメント)の目的には、3つあります。
1.リーダー(委譲する側)の効率的リーダーシップの発揮
2.メンバー(委譲される側)の育成・成長
3.(上記1.と2.の結果)組織の目標達成や生産性向上の実現

経営者にとって一番大切な仕事とは、次の経営者を育て上げることだと言われます。なぜなら企業の存続のためには、それが鍵になるからです。企業は存続し続けない限り、顧客に良い製品やサービスを提供し続けることができません。また、社員の物心両面の幸福への支援も継続できないのです。

つまりは、顧客満足と社員満足を継続するには、企業が存続すること。⇒企業が存続するには、次期経営者が育つこと。⇒次期経営者が育つには、権限委譲すること。こんな図式になるのではないでしょうか。

しがたいまして、経営者は、まず、どんどん部下を育てること。そして、どんどん権限委譲をしていくこと。これが究極の「効率的リーダーシップ発揮」といえるかもしれませんね。

(2018/11/05ブログ更新,2017/08/13初出)

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