社長・管理職の話し方教室(東京)|中小企業の効率的なコミュニケーションを実現するには?
中小企業のコミュニケーションの効率化に必要なものは?
中小企業の展開を成功につなげるためには、顧客だけでなく、同僚との効率的なコミュニケーションが必要不可欠であるとして、アリソン・ジョブ氏が1月10日の「アントレプレナー・マガジン」の記事において、その改善方法を紹介しています。
氏は、中小企業においては、コミュニケーション・インフラに大きなIT技術は必要ない。既存の構造を統合するなどして、シンプルにしておくとスムーズなコミュニケーションが可能となるといっています。
コストを最大限考慮してコミュニケーション・システムを導入する
中小企業は、大手以上に、コストを考慮したコミュニケーション・システムの導入をしなければなりません。投資に対して利益があることが大前提になるのです。なぜなら、中小には大手ほど潤沢な資金がないからです。そのため、中小企業はビジネスの成長に合わせて、コスト効率良くシステムを拡大していくことが必要になるのです。
また、従業員が所有するモバイル端末は、スマートフォンやタブレットなど、それぞれの好みに合わせたものにすると良い、と氏はいっています。そうすることで、SNSでのメッセージや、動画や音声での会議などができ、全員がいつでもオフィスにいる感覚を保てるという理由からです。
話し方教室の要点「対面と非対面コミュニケーションの使い分けで、コミュニケーション効率を上げる」
1.中小企業においては、コミュニケーション・インフラに大きなIT技術は必要ない。既存の構造を統合するなどシンプルにしておくこと。
2.中小企業は、コストを考慮したコミュニケーション・システムの導入をすること。投資に対して利益があることが大前提。
3.従業員が所有するモバイル端末は、スマートフォンやタブレットなど、それぞれの好みに合わせたものにすると勝手がよい。
企業の成長には、顧客や社員同士の効率的コミュニケーションが欠かせません。しかしながら、つい先日まで、中小企業が「コミュニケーションシステム」を導入するなど夢にも近いことでした。あまりにもコストがかかりすぎるからです。
しかし今日では、コストが俄然下がりましたので、中小企業でも自前でそのシステムを持てるようになったのです。ほんとに夢のような話です。たとえば、会社のパソコンと各人の携帯電話やスマートフォンとの連携もとても簡単で、格安です。そんな時代が今日なのです。
また、スマホにSNSのアプリを入れれば、簡単にメッセージや画像まで送れます。何人とでもシェアだってできるのです。通話もタダです。私はスマホにwechat(中国発、10億人が利用)を入れていました。ほんとに簡単に使えます。しかも無料です。(もっとも、私の甥っ子に言わせると「色々セキュリティー上、問題が発生しているので、止めたほうがいい」ということで、最近使用はやめましたが・・。)
それで今、私はLineを入れています(日本発、2億人が利用)。もともとは個人で使うものだったのですが、いまではビジネス専用アプリも誕生しています。損保会社が保険金の支払をLineのシステムで済ませる時代です。
さて、顧客との、あるいは社員同士のコミュニケーションには、「対面(直接)」と、システムを利用する「非対面(間接)」のコミュニケーションの2つがあります。どちらも、とても重要です。
そこで必要になるのは、対面と非対面の使い分けです。この分け方には、まだ決定打がありませんので、各企業で自社なりの方法を確立していくことが効率的コミュニケーションのカギになります。まずは、社長が「使い分け」の基準を決めること。そして、実際に使いながら修正していくことが肝心でしょう。
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