話し方教室「上司の部下との関係づくりの『距離感』とは?」(社長・経営者スピーチ&コミュニケーション講座東京)

リーダーとスタッフは「良好な関係」を築くべきである

ビジネスにおいて、リーダーとスタッフが良好な関係を築くことは成功へのカギとなります。もし過去にスタッフと、あるいはリーダーとの関係がうまくいかなかった経験がある人なら、良好な関係がどれだけ重要であるかがよく分かることでしょう。

リーダーとスタッフとの「距離感」(その関係の線引き)について、1月23日のビジネス・ニュース・デイリーの記事が参考になりますのでご紹介しておきましょう。

リーダーは節度をもって、スタッフとの関係づくりを

記事では、「リーダーになるということは、他の人より多くの『責任』と『プロ意識』を持たなければならないと言うこと。リーダーとしてスタッフと仲良くすることはもちろん必要ではあるが、そのプロ意識を犠牲にするまで仲良くすべきではない」と述べています。

例えば、「ソーシャルメディアで若いスタッフをフォローして参加させることが不適切な場合もある」といいます。また「スタッフと個人的に付き合うのは避けるべきかもしれない。それによって、嗜好または権威の誤用と見なされる可能性があるからである」とも言っています。

「リーダーとスタッフが最大の影響を与え合えるのは、双方が尊敬し合う関係のときである。たとえ親愛の情であっても、別の感情が敬意を上回るような関係にはならないような距離感を保つべきであろう」と締めくくっています。

さて、リーダーの皆さん、いかがですか?もちろん個人の性格や仕事の性質上、一概には言えないかもしれません。しかし、大いに参考になることもあるのではないでしょうか。

話し方教室の要点「第一に目標達成、第二に和づくり。関係づくりのポイント」

1.リーダーとしてスタッフと仲良くすることは必要ではあるが、そのプロ意識を犠牲にするまで仲良くすべきではない。
2.スタッフと個人的に付き合うのは避けるべきかも。嗜好または権威の誤用と見なされる可能性がある。
3.リーダーとスタッフが最大の影響を与え合うのは、双方が『尊敬し合う関係』のとき。別の感情が敬意を上回るような関係にならない。

そもそも、リーダーとスタッフとの「良好な関係づくり」の目的とは何でしょうか。

それはチームワークを発揮して、目標を達成することにあるはずです。このことに、どなたも異論はないでしょう。要するに、ただの「仲良しグループをつくる」ことが関係作りの目的ではないわけです。

リーダーとスタッフがランチを一緒にとることも、仕事のあとの飲み会も、すべてはチームをパワーアップして、目標を達成するためにあることがおわかりでしょう。

「でも、それでは何か味気ない」という人もいることでしょう。日本では古来より「和をもって尊しとなす」という言葉があるくらいですから。

ここで大切になるのが価値判断の優先順位ということになります。つまり、「目標達成」重視か、「和」重視か、ということになります。もちろん、どちらも大事ですが、そこには序列がある!ということを忘れてはなりません。そして、結果を出すリーダーは皆共通でしょう。第一に「目標達成」にフォーカスし、第二に「和」に配慮する、この順番でしょう。

そして、この順番なら、リーダーとスタッフの個人的な関係づくりには、節度、ケジメが求められてしかるべき、となります。

もし、この順番が逆になると、目標達成のための厳しさが失われます。結果、そのチームは目標達成も危ぶまれることになります。関係づくりは簡単ではありませんが、まずは、リーダーがアタマを整理することから始めることが肝心でしょう。

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