社長・経営者の話し方教室(東京)-最近のリーダーシップ理論について


リーダーシップは常に進化し続ける概念であり、近年(この20年程度)においても多くの新しい理論が登場しています。ここでは、特に注目すべき3つの現代のリーダーシップ理論に焦点を当てて解説します。

サーバントリーダーシップ(Servant Leadership)

サーバントリーダーシップは、リーダーがチームや組織のメンバーのニーズを優先し、彼らを支援して成長させることを目的とするリーダーシップスタイルです。

この理論は、ロバート・K・グリーンリーフによって1970年代に提唱されましたが、21世紀に入ってから再評価され、多くの組織やリーダーに採用されています。

サーバントリーダーは、権威を行使するのではなく、影響力を通じて人々を動かし、組織全体の成長と個々の発展を促進しようとします。

トランスフォーメーショナルリーダーシップ(Transformational Leadership)

トランスフォーメーショナルリーダーシップは、リーダーがビジョンを共有し、インスピレーションを与えることで、従業員やチームメンバーがそのビジョンを実現するために自己を超えて努力するよう促す理論です。

バーナード・M・バスによって1980年代に詳細が説明されたこのスタイルは、リーダーがカリスマ的であり、個々のフォロワーの能力と潜在能力を引き出すことに重点を置いています。

トランスフォーメーショナルリーダーシップは、変化が激しい現代のビジネス環境において、特に重要なアプローチとされています。

アダプティブリーダーシップ(Adaptive Leadership)

アダプティブリーダーシップ理論は、ロナルド・ハイフェッツと彼の同僚たちによって2000年代初頭に開発されました。

この理論は、リーダーが変化する環境に対応して適応すること、また、その過程で組織やチームが直面する課題や問題を特定し、解決策を模索するプロセスをリードすることに焦点を当てています。

アダプティブリーダーシップは、特に不確実性が高い状況や複雑な課題が存在する場面で有効とされています。

今日の一言
「リーダーは、リーダーシップ理論を学び適切に活用せよ」

これらのリーダーシップ理論は、それぞれが現代の組織やチームのニーズに対応するために異なるアプローチを提供します。

サーバントリーダーシップは人間性重視。トランスフォーメーショナルリーダーシップは変革の推進力強化。アダプティブリーダーシップは変化に強い組織作り、という具合です。

これらの理論を正確に理解し適切に応用するなら、リーダーがより効果的にチームや組織を導く指針となってくれるはずです。

社長スピーチ研修所所長 酒井美智雄

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