話し方教室「合併や買収の成功は、社内コミュニケーションの強化にかかっている」(社長・経営者講座東京)

合併がうまく行かない原因は、コミュニケーションの欠如

ビジネス・ドットコムでは7月31日、企業の合併や買収における「社員のコミュニケーション計画」の重要性を指摘しています。企業合併などの加速が予測される中、社内コミュニケーションが成長の分かれ目になるとしています。

そもそも企業の合併や買収は、ビジネス成長のために行われるものです。しかしそれが上手くいかないことも少なくはありません。その場合は、合併前、準備期間中、合併後のコミュニケーションが欠如しているのが原因というのです。

リーダーは、従業員の不安心理に配慮すること

合併では、社内外に色んな噂や、不確実な情報が飛び交い従業員は不安になるものです。それが業務の質を低下させて、収益に影響することもあるほどです。どの従業員にとっても関心事の中心は「自分のポストは、はたして大丈夫なのか?」ということに違いないでしょう。

ですから、リーダーにはその従業員心理への配慮が欠かせないのです。たとえば合併発表の時点で、社内コミュニケーション戦略の策定、関係者へのメッセージ作成、公表のタイムライン制定、不測の事態に備える準備など、対策を講じる必要があります。また、2社の文化の衝突を最小限に抑えるために、初期の段階でチーム・ビルディングの開発も行うことも欠かせないのです。

社内コミュニケーションの強化法

さて、ある研究では、社内コミュニケーションが合併取引後の統合と価値創造の中心になると述べています。リーダーは、(企業情報保護の制約があり)取引のすべてを説明することはできなくても、従業員に対してはできる限り情報をオープンにして、従業員間の融和を図ることに留意することが大事です。

では、どうやってコミュニケーション強化を図っていくのか。まずは、フォーマルなコミュニケーション機会の設定です。たとえば会議での議論や話し合いの場を設けます。また会社主催の昼食会やレクレーションという方法もあるでしょう。時間は1~2時間だったり、一日。はたまた会議なら数日間の合宿もあります。

そして、それと同等以上に大切になるのが、インフォーマルな自由な雰囲気の中で従業員が話す機会を設けることです。しかも、当面はなるべく多くです。たとえば、仕事後の夜の食事会、飲み会。費用は会社がいくらか負担します。同レベルのポジションの人達が参加することが気兼ねしないで話すためには大事でしょう。

いずれにしろ、企業やリーダーは知恵を絞ってコミュニケーションの強化に取組む必要があります。もしコミュニケーション強化に失敗すれば、人材の確保は難しくなっていきます。リーダーはコミュニケーション強化にリーダーシップを発揮しなければなりません。

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