社長・管理職の話し方教室(東京)|説得力のある話し手は、聞き手の現状を理解した上でパブリックスピーキングを行う
パブリック・スピーキングで成功する秘訣
話し手が、事前に、聞き手の現状を把握した上でパブリック・スピーキング(スピーチ、プレゼンテーション、会議、契約交渉・商談など)をすることにより、パブリックスピーキングでの成功、つまり、ビジネスの成功機会が増していきます。
説得力ある話し手は、パブリックスピーキングに先駆けて聞き手の現状を把握しているのが常といってよいのです。つまり、話す前に、内容に対する聞き手の反応を理解しているのです。それなら、成功確率も高くなって当たり前、ではないでしょうか。
聞き手の要望・問題・課題を把握し、準備することが、話し手の自信を生む
パブリックスピーキング前に、顧客(聞き手)の要望、問題、課題などを把握することにより、プレゼン内容の軸が明確になります。話し手は、その軸に沿ったデータやエビデンスを集め、話のストーリーづくり、想定質問への準備が可能になります。
例えば、話し手が「聞き手は、(話し手の)アイデア・提案に疑問をもって否定的立場である」と現状把握したとします。そうすると話し手は、「自説のメリットを訴え、それが聞き手の解決策につながることを主張する」準備ができます。また、「反対意見の論点へは、丁寧な反証をする」準備が可能になるのです。
そんな準備ができれば、話し手はあらかじめ心構えができますので、話すことへの自信も湧いてきます。
事前に、聞き手の要望・問題・課題を把握するには
事前に、聞き手に対する理解を深めるには、やはり聞き手と接触することが望ましいといえるでしょう。聞き手へパブリックスピーキングにおける提案、アイデアなどを簡単に伝え、聞き手の理解度、賛成・反対を確認することが理想的です。
可能なら、パブリックスピーキングの1週間や10日程度前に、パブリックスピーキングの要旨をメールで送り、聞き手から意見、疑問・質問などを返信してもらうことです。それができれば話し手は、聞き手の反応に応じて話の内容・構成・展開を練り直すことができます。
もっとも、そんな事前接触ができないことも少なくありません。そんな時話し手は、聞き手の現状を推測するしかありません。しかし、推測であっても、やはり「事前に」聞き手のニーズや問題状況を理解することの重要性は変わらないのです。
なぜなら、その推測は当たることもあれば、外れることもありますが、そもそも準備というものは、どちらに転んでもよいようにやるのがセオリーなのですから。いずれにしても、「パブリックスピーキングの成功は、事前準備で決まる」。これは今も昔も変わらない真実と言えるでしょう。
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