社長・経営者の話し方教室(東京)-コーチングで『自己客観視』能力を高め、意思決定力を強化せよ!
自己客観視は重要だが、簡単ではない
「Forbes」では、コーチングにおいて、コーチとクライアントが誠心誠意のコミュニケーションを図り、信頼関係を構築することで、クライアントの自己客観視は高まり、現状改善につながると説明している。
ビジネスにおいて自己を客観視する能力は非常に重要であるが、一方、自己客観視は簡単ではない。他人の行動を客観的に観察、分析、推測するように、自分自身および自分の置かれた状況について客観的に分析して、長所や短所、弱みや強み、価値観など真実を把握することは難しい。
コーチングが「自己客観視」を助ける
ヒトは、完全に内省的な性質ではない。自己客観視の能力が低いと現状が正しく把握できず、自分自身が抱える問題や課題にも気付けない。
そこで、コーチングが役立つ。コーチングは、クライアント(コーチングを受ける側)が自分自身、自分のキャリア、行動や態度における誤った考えを認識するのを助ける。コーチと一緒に徹底的に自己分析を行い、自分の現状を正確に把握したうえで、より効果的に未来を作る。
コーチは、質問やストーリーテリングを用いて、クライアントの現在と未来とのつながりで描く。それぞれの要素が点と点ではなく、線でつながり、クライアントはつながりを意識しながら自己を客観的に振り返ることができる。
自己客観視により精神的回復力や意思決定力も高まる
自己客観視により、それぞれの要素のつながりを意識して捉えられ、自分および自身の現状に対する理解が深まり、問題・課題を発見できる。また、自己客観視の能力の向上に伴い、精神的回復力や自己認識は高まる。
そして、意思決定にも、客観的視点が欠かせない。それゆえ、コーチングを通じて自己客観視の能力が高まると意思決定の質は上がる。
しかしながら、意思決定の質と結果の質は別物である。質の高い意思決定を下したとしても、好ましくない結果となる場合も有り得る。そこで、意思決定と結果は切り離して考え、意思決定の質を高めることに焦点を置くと良い。
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■ 社長・管理職の話し方教室ブログ提供/©スピーチ,リーダーシップ開発の名門・社長スピーチ研修所/社長スピーチ研修所所長, 日本コミュニケーション学院総長 酒井美智雄