社長・管理職の話し方教室(東京)|今時のリーダーシップ戦略とは?
リーダーシップの変遷
企業における社会規範や行動様式はもちろん、リーダーシップのあり方も時代とともに変化を遂げてきました。
一方で、歴史を通して、リーダーは周囲に対して大きな影響力を与えます。この点は普遍的です。リーダーには、チームメンバーを奮い立たせ、正しい方向性へ導く、指導的な役割を果たすことが、今も昔も求められれいます。
今回は「今時のリーダーシップ論」についてご紹介しましょう。
リーダーは、コーチとして振舞う
近年、リーダーシップとは、ピラミッド型組織の独裁・権威主義タイプから変化してきています。組織のフラット化や多角化、あるいは変革・創造重視に伴い、求められるリーダーシップのあり方も異なってきているのです。
現在の組織では、意思決定における協調的思考が重視されます。そうなるとリーダーには、チームメンバーに対して指導者というよりもコーチとして振舞うことが必要になってきます。会議のファシリテーター役、情報・知識共有の管理者役が求められいるのです。
特に、経営幹部レベルでは、あらゆる決議の最終決定権をもつ「専門家」ではなく、「コーチ(支援者)」として立ち振る舞い、周囲の専門知識・技能や能力を引き出すことを心掛けることが大事になってきているのです。
チーム運営は、チームの要求に適合するように努める
リーダーは、チームの特徴・特色や、チームメンバーからの要求にできるかぎり適合するように努める必要があります。業務の優先順位、意思決定に影響を与える見解など、個々の要求に可能な限り応え、反映させることがチーム運営に欠かせなくなっているのです。
一般に「平等主義的で、権力分有タイプ」のリーダーシップでは、協調性や信頼度が増し、チームの生産性は高まり、円滑な人間関係が構築されるといわれています。
経営者は、対面コミュニケーションを心がける
概して、企業の従業員は、経営者に対して「信頼できる、頼りになる、博識である、親しみのある人柄」を求めるといわれています。
そのため、リーダーは従業員と、デジタル・コミュニケーションではなく、対面コミュニケーションを図ることが好ましいのです。対面コミュニケーションではリーダーの人柄が直接伝わるため、周囲から信頼・信用が得られ、良好な人間関係も構築されやすくなります。
(2018/10/27ブログ更新,2017/07/28初出)
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