社長・管理職の話し方教室(東京)|挨拶・スピーチがつまらない!改善する方法は?

つまらないスピーチを改善する

リーダーとなると、挨拶(スピーチ)をする機会が増えます。訓練をして多くの挨拶をこなすことで、あがり症の人であっても、挨拶に自信が持てるようになっていきます。しかし、毎回のように定型的な挨拶をしてしまい、つまらないスピーチになってはいないでしょうか?

せっかく話をするのなら、話し方を工夫して、聞き手が耳を傾けるようなスピーチにしたいものです。つまらないスピーチ・挨拶を改善するためには、どうすれば良いのでしょうか。

スピーチ・挨拶では、抽象的な言い回しを減らすこと

つまらないスピーチに多く見られるのが、抽象的な言い回しの多用です。例えば、新入社員研修での冒頭挨拶で、社長や役員が、次のスピーチをしたとします。

「普段の業務において、より効率的に成果を出すためには、普段からモチベーションを高めることが大切です。モチベーションを高めるには、当事者意識を持つこと。そして、一生懸命に業務に取り組むことが肝心です」。

上記は一見すると、整ったあいさつのように見えます。しかし、実際のところは内容が抽象的すぎて、聞いている人には何を言いたいのか、よく分からないことでしょう。スピーチでは、抽象的言い回しをできる限り減らすことが大切です。

スピーチ・挨拶では、より具体的に内容を話すこと

では、具体的な内容のスピーチにするにはどうすればよいのでしょうか。先ほどのスピーチを書き換えてみることにしましょう。

「普段の業務において、より効率的に成果を出すためには、一人一人が目標を持つことが大事です。例えば『最低でも1日1件のノルマを達成する』という目標を持ったとします。そうすれば、そのために、どのような行動をとれば良いかを、自発的に考えやすくなります。そんな毎日の積み重ねが、後日大きな成果となって表れてくるのです」。

こんな内容なら、聞き手にとっても分かりやすいことでしょう。

ついでながらスピーチでは、大勢に対してであっても、日常のコミュニケーションをとるかのように話せばより効果的になります。スピーチ・挨拶の質を高める訓練をしたいリーダーは、本学で学ばれるのが一番でしょう。

(2018/11/28ブログ更新,2016/10/17初出)

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