社長・管理職の話し方教室(東京)|トラブルメーカーを更生させる、リーダーのコミュニケーションとは?

職場のトラブルメーカーに対処するには?

仕事には結果を出す優秀なスタッフが、チームワークを妨げ、オフィス内のトラブルメーカーになることがあります。そんな時リーダーとしてどうリーダーシップを発揮したら良いのでしょうか。

もちろん、辞職してもらうという選択肢もあるでしょう。しかしそのスタッフが、単に適切な行動やコミュニケーションの方法を知らないのだという理解をすれば、別の選択肢も出てくることでしょう。

1月11日の「ビジネス・ツー・コミュニティー」に、スタッフが引き起こしたトラブルを指導する方法が記されていますので、少しご紹介しておきましょう。

コミュニケーションの取り方を、当事者と仲裁役(リーダー)の3者で議論すること

まず、いざこざを起こした当事者双方は、「良好なコミュニケーションが取れていない」ということができます。そこで「トラブルの仲裁役やリーダーは、双方が協力するのために期待することを書き留めて、3人で議論すると良い」と記事では言っています。

たとえば期待することとは、「お互い、敬意を持ってコミュニケーションを取り、途中で怒ったり反抗的になったりしないようにする」、「もしお互い、何かについて同意できない場合は、非対立的な態度で、それを表明するようこと」などです。

こういった話し合いによって、効果的なコミュニケーションを取る重要性を認識し、議論後は明らかに二人のやり取りに変化が見られるといいます。もちろん仲裁後は、双方が納得する取決めをしなければなりませんし、その取決めには、十分な配慮を払って従うようにすることを確認するも大事です。

話し方教室の要点「トラブルメーカーに対処するリーダーのコミュニケーションのコツ」

「トラブルの仲裁役やリーダーは、双方が協力するのために期待することを書き留めて、3人で議論すると良い」と記事ではいっています。私は、なかなか良い方法だと思います。しかし、幾つか注意する点もありそうです。

まず、上記の「3人での議論」に際し、仲裁役やリーダーは、どちらかの意見に納得出来ない場合は、明確にそれを伝えることが必要であることです。

また、議論の後の取決めについては、(いざこざの)当事者がその取決めに同意できない場合、非対立的な態度でそれを表明することを許可する、ということも大事だと思います。なぜなら、同意できないことを取り決めても、結局、実行されないからです。

さて、ご承知の通り、ビジネスにおいてコミュニケーションは、生産性を高めるために不可欠な要素です。リーダーは、チームの全員がそれを認識し、相手に敬意を持って、良好なコミュニケーションを取るように常に仕向けていくことが肝心なのです。

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