社長・管理職の話し方教室(東京)-企業経営における従業員とのコミュニケーションの重要性

80%の従業員が職場でのコミュニケーションにストレスを感じる/米国

「USA TODAY」では3月20日、米国で企業向けのコミュニケーション開発事業を行っているダイナミック・シグナル社の調査と、同社のチーフマーケティング責任者に行ったインタビューを掲載しています。

ダイナミック・シグナル社(以下DS社)の調査によると、「80%の従業員がオフィスでの非効率的なコミュニケーションにストレスを感じている」というのです。

従業員がコミュニケーションにストレスを感じる要因は?

DS社のチーフマーケティング責任者ジョエル・カウフマン氏は、不安定な社会情勢をその要因に挙げています。他にもオフィスでのコミュニケーションと、外で行われるデジタル化されたコミュニケーションが一致していないことが原因ではないかと述べています。

また調査会社ピュー・リサーチ・センターの報告では、65歳の定年退職者は1日に1万人と推定され、それに対しミレニアル世代は継続的に労働力として参入していることから、「(世代間の)コミュニケーションにずれが生じている」のではないかと推察しています。

コミュニケーションがもたらす従業員エンゲージメント

DS社が1000人の従業員に行った調査によると、17%が「従業員と上手くコミュニケーションを取れないCEOには辞めてほしい」と考えています。

また2017年ギャラップのレポートによると、「従業員エンゲージメントが高い組織は従業員の定着率が24%、収益性が21%、生産性が17%向上する」といっているのです。

これらの調査結果は、経営者と従業員とのコミュニケーション、それがもたらすエンゲージメント(絆)が、企業経営においてどれほど重要なものであるかを物語っているといえそうです。

※「従業員エンゲージメント」/従業員が就業している企業に対して、どれだけ愛着を感じているか、どれだけ貢献したいと考えているか、その愛着や貢献意欲を表す概念。

© コミュニケーション教育の名門・日本コミュニケーション学院東京/リーダーシップコミュニケーション/学院総長・社長ブログ