社長・管理職の話し方教室(東京)-職場で(一方的ではない)双方向のコミュニケーションを実現するには?

経営者と社員の双方向コミュニケーションがもたらすもの

社員、従業員の方がいなければ、仕事は進みません。社員は会社を支えてくれている存在です。その社員とのコミュニケーションが難しい、それが多くの経営者の方々の思いではないでしょうか。

職場でのコミュニケーションは、一方的ではなく、双方向コミュニケーションであることが望ましいのですが、それをいかに実現するか、そのヒントをデイビッド・グロスマン氏がザ・グロスマン・グループの4月29日の記事で紹介しています。

経営者と社員との双方向コミュニケーションが実現できれば、社員個々の努力と会社の目標が結びつき、それが業績に与える効果は計り知れません。

双方向コミュニケーションは、社員サイドに立って考えることで可能となる

グロスマン氏は、まずリーダーとして指示ばかりをだすのではなく、従業員の仕事を成功に導くために、「従業員が1番知りたいことは何か」、「対話を促進する最善の方法は何か」、「アイデアなどを気兼ねなく共有する方法は何か」を、しっかりと考えた上でコミュニケーションをするべきといっています。

また、コミュニケーションのツールや方法も、既存のものを使用するのか、新たに導入するのか、それぞれに合ったチャンネルを選定すると良いと述べています。

話し方教室の視点「経営者は、社員からのコミュニケーションに、迅速に対応すべし」

(解説)
双方向コミュニケーションを実現するには、「定期的に対話の機会」を設ける必要があります。その対話の際に、従業員からのアイデアや提案が述べられることも多くなるでしょう。そこで大切になることは、そのアイデアや提案を決して聞きっ放しにしないことです。

提案しても、何ら、経営サイドからのアクションが得られなければ、その社員は次の提案をしなくなるでしょう。ですから、社員からのアイデア、提案に経営サイドは迅速に対応しなければならないのです。

もちろん、いつも「やります!」という答えである必要はありません。「いついつまでに検討して、結果をお知らせします」。これでよいのです。もし非採用なら、その理由も知らせてください。

双方向コミュニケーションを目指す以上、ボールを受けた側は、そのボールをまた相手に投げ返す必要があるのです。それを面倒からずにやれるかどうかが、職場に双方向コミュニケーションを定着させられるかどうかの分かれ目になるに違いありません。経営改善とは、地道にやっていくしかないものであることはご承知の通りです。

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