社長・管理職の話し方教室(東京)|創立記念式典のスピーチ・挨拶は、どのようなストーリーが望ましい?
「周年」記念式典での社長のスピーチ
会社を長く経営して規模もそれなりに大きくなると、関係者を招いて周年式典を開催することがあります。「創立○○周年記念式典」というやつです。
特に、30周年や50周年など節目となる記念式典は、大々的に執り行われるものです。そして、その式典に欠かせないのが、主宰・社長のスピーチと、来賓の方々のスピーチです。
創立記念式典のスピーチ・挨拶では、どのようなストーリーで話をするのがよいのか、今回は、主宰社長のケースを述べてみましょう。
創業当時のことについて、詳しくスピーチする
創立記念式典では、創業当時のことについて詳しく語りたいものです。
30年前や40年前の企業の様子を知っている人は、経営幹部や贔屓の取引先など、ごく少数となります。そのため、創立記念式典では、創業当時のことを知らない人たちに対して、詳しく語ってほしいのです。
例えば、「創業当時は小さな工場と小さな事務所だけでした。社員も10名足らずの会社で、とにかく、お客様の要望に応えるため、良い製品を作ることに必死な毎日でした。こんなこともありました。ある時~」。
こんな感じで、具体的なエピソードにも言及してください。
現在の状況と、今後の展望についてスピーチする
創業当時のこと、あるいはその後の特筆すべき事柄について詳しく語った後は、現在の状況について述べます。そして、今後を展望するのがポイントです。
例えば、「顧客の声に応え続けてきたからこそ、社会に必要とされ、こうして今も会社が存続しているのです。お陰様で前期は、初めて売上500億を突破することもできました。これもひとえに~」。
「時代は常に変化し続け、顧客が求めるものも変わり続けます。我社はこれからも顧客の要望に応えながら、さらに次の30年、50年と会社を存続させていく覚悟です」。
こんな流れでスピーチを行うと、スムーズな流れになります。
さて、経営者トップともなれば「スピーチはお手のもの」、という方は少なくありません。しかし、「我流でスピーチをやってきたので、ここで一度、しっかりベースから鍛え直したい」という方も、また多いのが実際です。
スピーチに自信がある社長も、自信がない社長も、本学の「社長・経営者の話し方教室(東京)」で話力を磨けば、今後の社長業、そして人生がより実り豊かなものになることは間違いないでしょう。
(2017/01/17記事初出,2018/09/12記事更新)
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