社長・経営者の話し方教室(東京)-パブリックスピーキングを成功させるポイント!

人前で話すなら、質の高い事前準備と練習を

「FAST COMPANY」では、パブリックスピーキングの準備と練習において、効果的なアプローチを紹介している。

パブリックスピーキングに際して恐怖や不安、緊張などネガティブな感情を抱いている場合、気持ちをおちつかせるには「質の高い」事前準備と練習が最も効果的であるという。

話し手は聴衆分析に基づき、伝えたいメッセージを明確にする

パブリックスピーキングの準備において、まず、聴衆規模をはじめ、基本属性(人数、性別、年齢、人種・民族、宗教、文化、信念・信条など)、ニーズ、知識レベルについて下調べする。パブリックスピーキングは、聞き手に対する情報伝達と聞き手の説得を目的とするため、綿密な聴衆分析が欠かせない。

そして、話し手は、自分が伝えたい話の内容を明確にする。自分が伝えたい内容を対して分かりやすく説明するには、前提として自分自身のなかで話の目的や内容、伝えたいメッセージを明確に理解する必要がある。

例えば、トークスクリプト(台本)を作成するなど話の内容や流れを視覚的に把握してみるのも良い。

つまり、話し手はパブリックスピーキングを通じて自分が伝えたい内容を明確にしたうえで、「どのような人/どのような立場の人がどんな目的で聞くのか」といった聞き手主体で話の構成や展開、言葉や表現、伝え方を考える。

なお、話し手のメッセージを強調するには、根拠・証拠となるデータ、事例など事実を提示する。事実を織り交ぜて説明することで信憑性が高まり、聞き手の印象を強められ、より効果的に伝わる。

パブリックスピーキングは、双方向コミュニケーションの場

トークスクリプトは、あくまでも話し手自身がパブリックスピーキング内容を理解するために作成する。話し手が話す内容を一字一句書いた原稿を丸暗記した場合、すらすらと話せたとしても聞いていて不自然であり、一方的な説明となってしまう。

パブリックスピーキングは、あくまでも話し手と聞き手の双方向的なコミュニケーションの場であることを忘れてはならない。

そこで、話し手自身の経験・体験談、逸話、個人的なエピソードから話を始めたり、会話形式でストーリー性のある説明をしたり、ジェスチャーなどで聞き手の注意を集めたり、聞き手の名前を呼んで話し手に対する親しみを感じさせたりする。

聞き手の存在を意識したパブリックスピーキングを行い、良い雰囲気を作り出すことを心掛けるべきだ。

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■ 社長・管理職の話し方教室ブログ提供/©スピーチ,リーダーシップ開発の名門・社長スピーチ研修所/社長スピーチ研修所所長, 日本コミュニケーション学院総長 酒井美智雄