社長・リーダーの話し方教室|社内コミュニケーションの目的とはなんだろうか?

意見交換の場である「社内フォーラム」が社会問題に発展

米国メディア「CNBC」は6月27日、グーグル社が発表した、社内フォーラムの利用に関する新しい指針を取り上げました。

グーグル社には仕事やそれ以外の話題で、社員が意見を交換する「オンラインのフォーラム」があります。昨年そこで、テクノロジー業界に女性が少ないのは性差に起因するという旨の発言があり、大手メディアが報道する社会問題にまで発展したのです。

名前が挙げられた人々は社内外で批判を受け、発言者は解雇され、グーグル社を訴えたそうです。以来、同社の社風に対して社内でも批判が続いた中、同社はフォーラムの利用に関する新たな発表をしました。

社員の意見交換や社内コミュニケーションにふさわしい表現とは?

新しいガイドラインでは、「本人の許可なく個人的な情報を漏洩することを特に禁止。同社のシステムを利用して残された記録は、法廷へ証拠として提出するなど、本人の了解なく外部で共有される可能性がある」と警告しています。

新しいポリシーは、特定の人々を対象とした断定的な表現を避けることを勧め、扇動する、ののしる、人格を攻撃するなどの行為を禁じています。社内のコミュニケーションの目的は互いの理解を深めることであり、何が正しいかを争うためではないとしています。

話し方教室の要点「社員がオンラインで意見交換する際に注意すべき点」

グーグル社の社内オンライン・フォーラムでの発言が社会問題に発展してしまった事に関して、問題点を2つ指摘できます。

まず、社内の発言を、わざわざ外部に漏洩した者がいる、ということです。これは規範や法的な問題になります。もう一つは、「社内コミュニケーション」の目的を履き違えた発言があった、ということです。こちらはマナー、礼儀作法の問題といえるでしょう。

前者への対策は、入社時点で就業規則や契約書で「禁止」を周知徹底することが大事でしょう。また後者への対策は、日頃の躾や教育ということになるでしょう。

グーグルの新ポリシーでも言っている通り、「社内コミュニケーションの目的」は、お互いの理解を深めることであり、何が正しいかを争うことではないわけで、「表現」にもルールや礼儀作法をわきまえることは当然のことです。ビジネスにおいて自己主張や自己表現は大事です。しかしそれ以前に、法や倫理、そして礼儀作法をわきまえることは、大人のたしなみに違いないのです。

(2018/10/24ブログ更新,2018/07/23初出)

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