社長・管理職の話し方教室(東京)|経営者は従業員とフェイス・ツー・フェイス コミュニケーションを!
企業ブランド戦略の中心は?
経営者の方々は、企業のブランド価値を向上させるためにどうしたらよいかと、日々格闘していることと思います。顧客や一般市民が「良い会社だ」と認めてくれる会社でなければ、製品やサービスが売れない時代だからです。また、良い会社と認識してくれなくては、よき人材の採用も困難になっている時代でもあります。
その企業ブランド構築の一つの柱に「エンプロイヤー・ブランド」構築があります。つまり従業員にとって、勤務先として魅力ある企業にしようとする戦略です。そうして有能な従業員をつなぎ止め、企業目標達成をめざそうというわけです。
自由闊達なコミュニケーションが決め手
エンプロイヤーブランド向上のためには、給料や福利厚生、時間や場所にしばられない働き方など、処遇の改善は欠かせません。しかしそれだけでブランドが向上するものでもありません。
そこに必要になるのは、よき企業風土、文化といってよいのです。なかでも社員が自由にコミュニケーションできる環境は大事です。そのカギは経営陣にあることは、お気づきでしょうか?
フェイス・ツー・フェイス コミュニケーションを
経営者が従業員と普段からフェイス・ツー・フェイスのコミュニケーションを取っているかどうか、これはあまりにも重要です。そのオープンさが、社員の自由闊達なコミュニケーションの源泉になるのですから。
経営者は従業員と面と向かって話し合う機会をなるべく多く作るべきです。そうしてフェイス・ツー・フェイス コミュニケーションで良好な関係を構築することが大事です。そのコミュニケーションには、もちろん気安い会話も含まれます。しかし、それだけではいけません。フェイス・ツー・フェイスで経営者は従業員に、目標を明示し、求めている具体的な成果を示さなくてはならないのです。
殆どの従業員は、目標達成や課題解決のための過程・取り組みに参加することを望んでいます。そこで従業員自らの経験や技能を発揮し、企業に貢献することは喜びなのです。そこで真の帰属意識や誇りも生まれてきます。一方で、従業員とのコミュニケーションが不足すると、経営者と従業員の間に意識のギャップや疑心暗鬼が生まれるようになります。
ちなみに、フェイス・ツー・フェイス コミュニケーションでは、「明確さ」と「一貫性」は重要です。経営者には、情報に優先順位をつけて話すスピーチ能力が不可欠です。その上で、ITツールを利用したコミュニケーションで補うことも欠かせないことでしょう。
© コミュニケーション教育の名門・日本コミュニケーション学院東京/リーダーシップ/学院総長・社長ブログ