社長・管理職の話し方教室(東京)-エグゼクティブのリーダーシップとは?
エグゼクティブは組織の求めるもの、従業員の求めるもの、そのバランスを図る
ハーバード・ビジネス・レビューは昨年11月1日、意思決定と従業員の満足度を満たせないパラドックス(逆説)に悩む、エグゼクティブへのアドバイスを掲載。大切なのはバランスだと述べています。
幹部になり責任を伴うようになると、チームの気持ちよりも組織の形成に重点が置かれるようになります。一方で、スタッフたちの評価やフィードバックに敏感になり、相互性を見いだせず悩む傾向があるようです。
記事では、組織の意思決定と、エンゲージメントのバランスが大切だとし、考え方を見直すためのポイントをアドバイスしています。
エグゼクティブのリーダーシップ発揮のあり方
まずは、従業員とのつながり。組織と従業員の目的を結びつけることができると、従業員の満足度は高くなると多くの研究が示しています。戦略は進化しても、職場文化やミッションは継続する。そして、そのつながりを確かめ合う話し合いやツールの活用が必要だといっています。
また、「マイクロマネジメント」 を見直すこと。リーダーが率先し過干渉になると、従業員の満足度やエンゲージメントが低下する傾向があります。チームや中間管理職が議論し、そこで決定したことに責任を持てる環境づくりが求められると述べています。
そして、キャリア開発。ビジネスにおける行動は個々の経験によることが多いものです。従業員に自身のキャリアや実践方法を語るのではなく、定期的に経営の現場に立ち会わせる、成果を直接聞くなどすることで、従業員の士気や可視性を高めることができるとアドバイスしています。
※マイクロマネジメント:管理者である上司が、部下の業務に強い監督・干渉を行うこと。否定的な意味あいで用いられることが多い。
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